ADHD講座!大人のあなたもきっと当てはまる!診断と特徴

「あれ、自分って発達障害じゃないのかな?」
「どうも周りとうまくやっていけない」
誰しも一度は思ったことがあるのではないだろうか。
特に今回は、発達障害の中でも表立って目立ちやすいADHDについて取り上げる。

そもそもADHDとは・・・

注意欠陥多動性障害(Attention deficit hyperactivity disorder:以下ADHD)とは、病気ではない。あなたが持って生まれた特性(キャラクターや人格そのもの)といった方が理解しやすいかもしれない。心理領域では、障害として幅広く説明されるものの、多くの人々が多かれ少なかれその特性を持っている。そしてADHDには、主に2つのタイプが存在する。
注意欠陥タイプ
人の話をじっくり聞くことができず
、注意散漫になったり、目移りして落ち着きがなく、うっかりミスが重なったり、人との約束などを覚えられない(忘れてしまう)など、とにかくケアレスミスが多い注意欠陥タイプ。
多動タイプ
注意集中力がなく、いつも忙しそうにしていたり落ち着きがない。思ったことを口にしやすく、周りの流れをぶった切ってまで自分の主張を述べたり、待つことが苦手で、人と深い関係に発展する前に関係悪化してしまうこともある。行動として現れるだけでなく、ソワソワと精神的に何かしてないと落ち着かない人もここに分類されるかもしれない。

さて、あなたはどっちのタイプ?

もちろん注意欠陥、多動どちらも持っている人もいるだろう。私自身は、注意欠陥の特性がやや強く、ひとつのことに集中して取り組むが、気が散りやすくその維持に悩まされることが多い。マイナスに捉えやすいこの発達問題であるが、自分自身の特性を知ることができれば、それもまた強力な力となるだろう。

 

ネットには様々な診断ツールがあり、あなたをADHDであることを後押ししてくる。
もう一度いうが、ADHDは病気ではない
ただ、その中でも「頻度と程度」には注目しながらこの障害には付き合っていく必要がある。
誰しも物を無くすし、ケアレスミスだってしてしまう。相手の話よりも自分のことを話したいし、自分中心で世界が回っていると感じていた方がとても気持ちがよく生きている実感を感じるだろう。

しかし、ADHDの人々は、その程度が顕著に現れやすい。そして、そのバランス感覚がうまくつかめない人も多いと個人的に感じる。

障害か障害ではないかを明確に区別することは難しいが、「理解しているにも関わらず、同じ失敗を繰り返してしまう」時は障害の疑いが濃くなるだろう。脳の機能的な問題も関わっていることも多く、本人に悪気はなくても障害によって当たり前のことができなくなっている状態ともいえる。

しかし、たとえ診断されたとしても発達検査では、自身の特徴とその対策について教えてくれるので安心していい。日本の児童精神科等では、WISC-Ⅳ新版K式発達検査が主に使われる。また、成人であればWAIS-ⅢやWAIS-Ⅳなどがそれにあたる。

きっとこの記事にたどり着いた人なら、自身の発達的な部分に対して多少なりとも違和感を感じている人も多いことだろう。仮に、発達障害の診断をすでに受けている人がいたとしても安心していい。

自身の特性を知り、うまく付き合っていく方策さえ掴めれば、人生は今以上に有意義になる。一番心配な人は、自分が何に困っているか分からないけれど、いつも自分の周りではいろんな出来事が発生していて疲弊している人、だと感じる。困っている当事者は、自分の状態が見えにくくなってしまうのがこの障害の特徴でもある。

診断によってカテゴリーされ、心ない言葉や差別を受ける心配もきっとあるだろうが、発達検査を受けることで自身の特性が見えてくる。そういう意味では、発達検査を受けるメリットは大きいといえる。

発達障害は一種の才能であるとも捉えられる。芸能人の中にも発達障害を公表している人が多数おり、能力を生かした仕事ややりがいを見つける上でも自己理解を深めていくことはあなた自身の視野を広げることにつながるだろう。

↓ADHDを公表した芸能人まとめ↓(外部リンク)
https://badvugum.com/youtuber/adhd-yumeijin

↓東京発達障害者支援センター(TOSCA)(外部リンク)
http://www.tosca-net.com/soudan/

↓生駒医院 発達障害とIQ検査とワーキングメモリー(外部リンク)
http://www.ikomaiin.com/index.php?QBlog-20150719-1