依存症のフォーラムに行ってきた話~

たまの日曜日、時間がゆっくりと流れるのを感じるぐらい何もせず、ただ空を眺めたり布団の上で変わり映えしない天井のシミを数える日にしたかったなぁ・・・と夢見ながら、重い腰を上げ、車で名古屋城方面へハンドルを切っていくのです。

依存症のフォーラムに行ってきた話~

さて、割と多くの都道府県でもこういったフォーラムが活発に行われつつある今日この頃。名古屋のとある場所で依存症のフォーラムがありました。後援に新聞社が数社ついており、関心の高さが伺えます。

とある依存症回復施設○○周年を迎えるにあたり、今日に至るまでの経緯を振り返ったり、登壇者が自分の依存問題について赤裸々に話したり、失敗を繰り返してきた辛い体験などが語られ、普段感じることのないような緊張感が会場に張り詰めていました。

なかには、精神科のドクターが、一般向けに依存症とは何か?をわかりやすく説明してくれたり、当事者の周りにある社会資源の活用に向けた地域の取り組みなどが紹介されていました。

会場を見回すと・・・

 

まあ、普通じゃない人達がチラホラ(笑)依存症に関する理解がある人たちなら、ある程度そこでフォーラムに参加している人たちの苦しみや葛藤、そして依存症という病気に立ち向かいながらも「今」回復に向けて努力している姿が映し出されていることがわかりますが、多分何も知らない人があの会場に入ると、とてつもなく「違和感」を感じることになるでしょう。
依存症者の特徴といいますか。
依存症者かどうかは見ただけではわからない。と以前の記事でも書きましたが、依存症かどうかやっぱり見ているとわかってしまう人達もいるのだということ。
それもまた、この依存症問題の面白いところ。

さらに会場をじっくり眺めてみると、病院などの治療施設関係者と思われる人や、付き添いなのか当事者の家族など、様々な人間模様がそこにはありました。(実際合っているかどうかは別として)
きっと何年ぶりかに会ったのだろうという表情で再会を楽しむ人や、ハグなどでお互いの心を通じ合わせる人などなにか当事者らの癒しの場でもあるのだなと感じました。

体験から感じたこと


会場で、とある女性とお話する機会がありまして、その人は昔自分が依存症でどうにもならなかったこと、フォーラムにくることで元気をもらったり与えたりできること、そして依存症とは距離を取れているものの、今もなをつながり続けていることを話してくれました。

違法薬物、処方薬、関係依存、摂食障害、性依存。ここに集まる人たちはそういった問題を抱えながらも、その日一日を乗り切るためのミーティングに参加し続けるそうです。

フォーラムでは回復の道のりや、それぞれの紆余曲折したストーリーが語られ、とても充実した時間となりました。

 

いや・・ほんとすごい。
治療に継続することの凄さを感じましたね。

だって面倒くさいやん。
日曜日の朝からこんなところに来なくても家で寝ておきたい。
ちょっと顔を出す程度にしておこうかな。

これこそ私のセルフトーク
しかし、そんな私でもしっかりとフォーラムに参加し、身をもって体感・体験できた自分自身を褒めてあげたいですね。もちろん寝ているだけの休みの過ごし方にも意味はあるだろうし、家族サービスをする家庭だってある。はたまた自身の興味のある分野の勉強に励む人もいる中で、今日の私はこうやってフォーラムに参加できたことを褒めてあげようと思う。

当事者たちの語られる内容はそこに集まった人たちのものなので書くことはしないが、そういったミーティングなどで感じた私の所感は今後も書き連ねていきたい。

実際年に何度か一般向けのオープンなミーティングには積極的に参加する方なのでその機会があればまた書いていきたい。

 

追伸
髪をカットしました。モンチッチのような髪型になってしまいました。前髪が湿度でくりんとなってしまうこの季節。早く夏を飛ばして冬にならないかなぁ~