ミニマリストはなぜモノに依存しないのか!?

部屋に置かれたカバン・・・
本棚からはみ出した積み本・・・
朝脱いだままのパジャマ・・・
できることなら無印良品のモデルルームのような部屋にしたい・・・

生き方全体もスタイリッシュに、そして無駄のないものにしたいと感じる人はきっと多いはず。

現実は難しいもので、ちょっとの間そこに置いておくつもりのものが幅をきかせ、いつの間にか生活スペースは限定されたものになっていく。

【こんまり】こと、近藤麻理恵さんのように片付けが上手くなれるなら、もっと何かに集中できるのに・・・

いやっ、「片付いていれば・・・」それは単なる言い訳なのかもしれない。

それにしても、モノを極限にまで減らしながらも自分の生き方を歩んでいるミニマリストは一体なぜモノに依存しないのだろうか。

ミニマリストとは

ミニマリストとは、ミニマル(minimal)から派生した造語で、「最小限の」と言う意味合いをもち、できるだけ少ないモノの中で生活をする人のことを指す。

元々は建築の分野で使われる言葉で、「最低限で無駄のない、厳選された豊かな暮らし」をテーマとしている。

上下モノクロ意識高い系SEってわけじゃないのね

イメージのクセがすごいんじゃ〜

必要以上にモノを持つのではなく、自分にとって本当に必要なモノは何かを考え抜き、断捨離しながらも豊かな生活を見出すことに力を注ぐ。
シンプルで素敵な考えだ。

彼(彼女)らも実は、モノに依存している

薬物やアルコール、ギャンブルにも共通する依存問題には、大きく分けて2つ要素が含まれている
◆物質・精神依存◆
プロセス依存

【物質・精神依存】すなわちモノに依存すると言う考え。精神的・物質的にモノで溢れ、乱用を繰り返すことでコントロールを失ってしまうこと。代表的なものには違法薬物や処方薬、アルコール、摂食障害者の数字へのとらわれなどがある。

【プロセス依存】物質ではなく、過程そのものに依存してしまう依存。パチンコ・パチスロ、公営ギャンブルなどに必要以上に熱中してしまったり、ギャンブルそのものの行為が目的となってしまうこともある。

一見、ミニマリストは究極的に依存とは別のベクトルにいるように感じるが、実はそうでもない。

彼らもまた、このプロセス依存の中でモノを選別すること、減らすこと、捨てることにとらわれている人も多い。
認知の歪みとは言わないが一種のとらわれを感じさせるものがある。

ミニマリストのプロセス依存が悪化すると・・・

□相手に捨てることを強要する
□本当に必要なモノが見えなくなる
□捨てること=良いことの誤った認知になる

しかし、私自身、彼(彼女)らに特別悪い印象を持っているわけではない。なぜなら、彼らのいい面は「マインドフル」な状態であるということ。

今ここ、に集中し、そのモノについて考え抜く力」がズバ抜けているともいえる。今の自分にとってそのモノが必要かを突き詰める考えはまさにマインドフルネスな状態だといえる。

彼らのモノへの依存(突きつめる考え)は、未来や過去にとらわれすぎる依存症者には習得した方がいいスキルでもある。

ただひとつ、相手に不快な思いさえさせなければ、ミニマリストは究極的にエコだ。

薬物やアルコール、摂食障害等に共通するのは、物質・精神的依存
ミニマリストは、プロセスに依存しやすく、モノには依存しない。
気をつけておかねばならないことは、「モノに依存しないから大丈夫だ」と思っているといつの間にかドツボにハマるということ。

依存症は、誰にでもなりうる問題なのだなと改めて感じた。