報酬遅延割引という言葉を聞いたことがあるだろうか。
これは、後から得られるモノの価値は、割引かれやすい傾向があるということ。つまり、目先の利益が優先されやすいので、結果として将来得られる価値が割引かれること。
う〜ん。よくわからないなぁ。
■凍えそうな夜空の下では、明日もらえる1,000円のお小遣いよりも、今飲める温かい100円コーヒーが選択されやすいってこと。
なんとなくわかるけど、寒いんだし仕方なくない?
少しスケールを広げて考えると面白い。
■欲しいものがある場合、1ヶ月後に確実に得られる安定したお小遣いで商品を買うよりも、今財布に入っているある程度のお金を元にギャンブルで一発勝負してしまうリスクが高いということ。
だって我慢って難しいもん
欲しいものは早く手に入れたいし、仕方ない
ギャンブラーの心理
ギャンブラーの心理にも報酬遅延割引が複雑に関連してくる。
彼らの問題性は、「今」に焦点が向きすぎていることにある。
マインドフルネスの記事でも見たけど、「今」に焦点を当てることっていいことなんじゃないの?
ちなみに、マインドフルネスは、今を楽しめと言っているのではなく、今ここに戻ってくる感覚が重要だといってるね
つまり、彼らは先を見据えた計算が苦手であり、目先の利益に固執しすぎるあまり先の問題すら見えなくなってしまうということが往々にしてある。
〈これは別に今を楽しんではいけないって言ってる訳じゃないんですよね。また、別に安定を求めなさいっていってるわけでもない。〉
太陽光を浴びて何がいいのか?
さらに大きいスケールで考えてみると面白い。
■将来の安定した家庭よりも今が楽しければいい
■今さえ良ければ後はどうにでもなる
という考えにも通ずるものがありますね。
ギャンブルに限らず、その他の依存的な行動にも同様の性質があります。
■今日辛いから過食嘔吐(カショオ)を繰り返す
■今日辛いから違法薬物や処方薬乱用を続けてしまう
■今日辛いからアルコールやギャンブルで気持ちを発散する
あなたの周りにも今日が辛い人っていませんか?
じゃあどうするのか。
太陽の光を浴びてセロトニンを得た方がいい
◇セロトニンの量が多いと、将来もらえる大きな報酬を選びやすくなる
◇セロトニンの量が多いと、場面に即した判断ができるようになる
◇セロトニンの量が多いと、幸せホルモンがドバッとでる
逆に、セロトニンの量が少ないと、すぐにもらえる小さな報酬を選んでしまう傾向がある。もしかしたら、うつ病患者が衝動的に自殺に至る背景には、身近なメリット(自殺)が選択肢に出てきやすく、今の苦しさをなんとかしようとする対処法なのかもしれない。
毎朝5分の日光浴でも試してみると効果があるかもしれない。
どうせ効果がないとやらないのではなく、とりあえずやってみることが大事。なんせタダでできますからね♪
まとめ
何もこの記事は、太陽が万能だと言っているわけではない。
私自身、そこまで太陽を崇めているわけでもない(笑)
ただ、最初に述べたとおり報酬遅延割引は頭に入れておいた方がいい。
今が辛くて目先の利益に手を出してしまう気持ちはよくわかる。ただ、甘い誘惑や簡単な解決方法には大きなしっぺ返しがつきものなのかもしれない。
遠くの利益を考えることは、生き方そのものを考えることにつながってくる。だからこそ人は物事から逃げたくなるのかもしれない。
生きづらいってほんと大変なことよな。