ボディーモディフィケーション(身体改造)と自傷行為、タトゥー、刺青、ピアスそれらの表現方法には、やり方手法は異なれど、身体に傷をつけるという点で共通する部分があり、自己表現のひとつという範囲から周囲に大きな影響を与えるほどのインパクトを持ったものまで様々ある。
Twitter等のSNSでは、検索すれば簡単にその手の人たちともつながることができる。「蛇にピアス」(金原ひとみ,集英社)で題材にされた舌先を裂く「スプリットタン」は当時の私にも大きな衝撃を与えた。
とはいえ私自身は、ピアスなども開けたことがなく、また積極的に開けるに至る行動をとってこなかった。「痛い、怖い」はもちろんあるが、「一度手を出すときっと止まらなくなる」といった方が合っている。自分を表現する手段や理想を形にしようとする彼ら彼女らの姿はとても魅力的に感じる。
ゆりにゃへの愛はタトゥーを入れることで証明できるのか
YouTubeやTwitterを見ていると、トレンド蘭からその当事者のTwitterを遡り、ことの経緯を調べることがある。また、まとめサイト情報を見ながらなぜこの問題が今起こり、バズっているのかをよく考える。今回は時事ネタを交えて自傷行為について深掘りしたい。
←要約すると、有名女性インフルエンサーであるゆりにゃ@yurinya1128さんに気持ちを寄せる斉藤タイチョー@saitou_taichouが、本人への真剣な愛なのか、気をひきたいのかは定かではないが、「入れ墨、彫れよ!!」のLINEの返信をまともに受け、指に刺青を入れる行動に出た。
リプ欄には「黒歴史確定だろこれはwww」や「どうせ後から後悔するよ」、「一時の気の迷い」などの厳しい言葉が多く、その行動に恐怖すら感じるフォロワーも多くいたという。
唯一、彼を評価できる部分があるとすれば、「行動力」だと思う。しかし、その行動も浅はかでその真剣さも外で見ている私には全くといっていいほど伝わってこなかった。
https://twitter.com/saitou_taichou/status/1255816115625750529
↑↑Twitter詳しく見たい人はご自由に↑↑
この経緯から見ても・・・
この男性の発言や安直な行動から伝わってくるように、振り向かせるための道具として自傷(入れ墨)が用いられたことがわかる。これはタトゥーや入れ墨が好きな私からすると怒り心頭な案件である。この男性は、以前にも同じ女性に気をひくためかリストカットの画像を添えたLINEを送っていた。
相手の言うことに従順になることが深い愛情と勘違いしているのかもしれない。たとえ相手がその場の気分で言い放った「入れ墨、彫れよ!!」の言葉があったとしても、わずか9時間後に後先考えず行動してしまう人間に長いスパンでの計画性はないのだろう。
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入れ墨やタトゥーが悪いのではない。これをすれば相手が受け入れてくれるだろうという「甘え」に入れ墨が使われたことがたまらなく不快だった。「文化的に認められるようになりつつある自傷行為」の価値観がまた地に落とされた感じがした。
20年前の日本では、ピアスやタトゥーそれ自体が非行や自傷の象徴であった。まさにこの問題を通してタイムスリップしたような気持ちになり、この男性の恋路がどうなろうと関係ないが、ネガティブなニュースとして偏向報道されないかが心配になった。