今朝のサンデー・ジャポンを見ていて、テリー伊藤が槇原敬之被告の保釈に対するコメントに
「槇原くんは、情けなければ情けないほどいい曲を作る。」
「彼は今情けないじゃん」
最近のマスコミやワイドショーは、なぜこんなにも人を叩くことが好きなのだろうかと考え出すとテレビの前で頭が痛くなってきた。
いつもと同じ警察署の前で、
いつもと同じ報道陣に囲まれ、
誰に向けてかわからない「申し訳ありません」の言葉を何度もテレビで繰り返して流し、
マスコミやコメンテーターは叩くだけ叩いてそれ以降のケアなどには興味を持たず、
憶測とよくわからない芸能関係者の言葉をもとに、叩けるところを叩いている姿は、まさに「いじめ」の構図そのもののように見えた。
この事件は、2年前の覚せい剤取締法違反の容疑で起訴された珍しい事件でもある。さらにいえば、本人から採取した尿からは、違法薬物の反応は陰性だったことからも起訴に至るには珍しい事件でもあろう。所持や共同所持等具体的な内容は今後徐々にわかるだろう。
背景には、「ラッシュ」等の危険ドラッグの流通量の急激な増加などももしかすると関係しているのかもしれないが、ワイドショーなどでは具体的に取り上げず、釈放され頭を下げている場面の繰り返しばかりだった。事実ワイドショーなどでも具体的な経緯などには触れておらず、留置されている間に作詞したとか、個人的なパートナーに関するものが中心で、わざわざ日曜日の朝から取り上げる内容でもないのではと思う浅い情報ばかりだった。
ただ、「マッキー頑張れ~」、「応援するぞ~」などの声援はきっと槇原敬之さんに届いているだろう。
槇原敬之さん自身の依存症に関する回復が、私たちにはどの程度進んでいるのかはわからないが、ぜひ多くの社会資源を活用してひとりで問題を抱え込まないようにしてほしい。そしてまた才能に満ちた曲を聞きたい。