大麻問題の落とし穴

この記事を読めば「世界の大麻に関する流れ」がわかります

なぜ今、日本の若者に「大麻」が蔓延しているのか

結論から述べると、現代の若者は「賢く」「合法な中で自分に合った癒し」を見つけようと努力しているからだと私は、専門家として感じています。
あれ?そもそも大麻って合法じゃないよね?
そもそも違法だし、癒しだとしてもダメなものはダメでしょ絶対!
と感じた方は正常な方です。安心してください。
日本以外の多くの国でも、大麻使用は合法ではありません
大麻草から抽出される成分の代表的なものにテトラヒドロカンナビノール(THC)があります。THCはアルコールに似た陶酔感、多幸感、高揚感、他にも幻覚作用を有しており、中枢神経に結合する立派な依存性物質です。一方で、その他の成分であるカンナビジオール(CBD)は、依存性は確認されていないというのが現在の定説ですが、THCに比べて不明な点が多い物質で規制に関しても意見が分かれやすいものです。だからといってCBDも合法ではなく、あくまで不明な点が多い、ややグレーなものだと言われています。(個人的見解を述べるのであれば、現在、承認されていないものならば、限りなく黒に近いグレーだと感じます。)
現在、大麻事犯の検挙人員は、過去最多を更新した昨年と同水準で、覚醒剤事犯を超える勢いで増えています。また、乾燥大麻押収量は前年より減少したものの、300キロを超え、 MDMA等錠剤型合成麻薬押収量に関しても前年よりも大幅に増加傾向が見られます。
このように賢く使うつもりでいた若者が、いつの間にかリスクの高い環境に身を置いてしまったことで依存問題が深刻化しているのが現状だと見て取れます。

いまだに誤解が多い【合法か非合法か問題】

結論から述べると「娯楽目的の嗜好品として合法化している国は、米国(一部の州)、カナダ、ウルグアイ」などの国に限られています。

合法化という言葉から想像するに「誰でも自由に使える」と勘違いする人も多いですが、嗜好用大麻の合法化は当たり前ではありません。例えば、カナダでは嗜好用大麻は栽培、購入、所持、使用は19歳以上に厳格なルールが定められ、未成年による使用は厳しく禁止しています。しかし、カナダ政府は単純所持に関しては、逮捕自体が少年の未来を摘むものであることを考慮し、ごく少量(乾燥大麻5グラムまで)であれば、所持に関しては禁止していません

はい、ここ超重要!
この誤解が薬物使用者にうまく切り抜かれ、都合のいい解釈がされています!

つまり、海外に行けば乾燥大麻5グラム以下であれば合法なんでしょ!
19歳以上であれば嗜好品として使える。ほらみろ!合法ってことじゃないか!

 

身体に良い悪いは別として、そもそも嗜好品として認められていないにも関わらず、あたかもそれが合法であるかのように声高に主張する人には、耳を貸す必要はありません。

ただ、日本大学アメフト部の大麻所持問題について感じることは、

大麻などの単純所持・使用に関して”非犯罪化”の世界の流れに日本が乗り遅れているのは明らかだということ。

日本では締め付けのように感じる大麻問題ですが、世界の大きな流れとしては医療用大麻の合法化の流れが顕著に見られるのは確かな事実です。

合法ではなく、非犯罪化という背景

カナダなどでは罰則(行政罰)という形で未成年者への違法な薬物使用を取り締まる法律があります。違反切符を切られた若者には、大麻予防教育プログラムが用意され、裁判所や検察官からこれらのプログラムを受ける代わりに刑を一部免除させるという減免制度です。諸外国の生涯薬物使用率を鑑みると、若者の未来を考えた場合、”罰”よりも”治療”を優先しながら対応していることが見てとれます。

https://yuruiizonshou.net/%e5%a4%a7%e9%ba%bb-1/

拡大する医療用大麻

大麻草(または、大麻から抽出した成分)は、症状改善や病気の治療薬として様々な場面で活用されています。主に、疼痛(体の痛みに関する不快な症状)の対症療法として処方されることがあり、日本では大麻成分を含む処方薬は活用されにくい現実はあるものの、諸外国では緩和医療で活躍する場面も少なくありません。今後、医療用大麻の合法化はさらに加速度を増していくことは容易に想像できます。

また、大麻から製造された医薬品には、医療上の有用性が認められていることから、医療用大麻を合法化する国は年々増加傾向にあります。治療効果に関して限定的ではあるものの、慢性疼痛の他にも化学療法における吐き気や嘔気治療にも一定の効果を示すことから、大麻成分の有用性の再検討が求められています。

https://www.qlifepro.com/news/20130105/oxford-university-was-at-the-controls-of-the-emotions-rather-than-relieving-pain-effects-of-cannabis-research.html

薬物蔓延は手押しからネットへ

手押しとは、薬物の売人と直接会って取引することを意味する薬物関連の隠語です。X(旧Twitter)やメルカリなどの怪しいアカウントのプロフィールには、このような隠語が多々用いられています。これまでの売人と直接顔を合わせる取り引きから、現在では当たり前のように掲示板やSNS等のDM(ダイレクトメッセージ)、メルカリ等の中古品売買サイトを介してのやり取りも増加傾向にあります。当事者同士のやり取りを仲介するメルカリ等では、内容物に関して把握しきれていないことをいいことに、犯罪の温床になっていることは明らかだと個人的に感じています。

大麻(マリファナ)の隠語には、ハッパ、草、ブロッコリー、ジョイント、ウィード、ハーブ、野菜などがあります。隠語は、その薬物の形状や特徴を表すものが多く、新しいモノが流行するとイタチごっこのように新たな隠語が生み出されます。

https://osaka.vbest.jp/columns/criminal/g_drugs/5124/

まとめ

日本大学アメフト部の寮から見つかった植物片が、警視庁の調べで大麻であることが確認されました。現在多くのマスコミで取り上げられ、大麻の入手経路だけでなく、「おまけ」と称して所持していた覚醒剤についても関係者への聞き取りが進められています。文科省は、日本大学に対して学内の情報伝達が適切に行われていたかどうかを検証するよう”指導”が入ったそうですが、現行の法律の中で学校や企業ができることは、ほとぼりが収まるまで黙っておくしかないのが現状ではないでしょうか。
情報伝達が適正にされても対処に関しては、学校は無策に等しいでしょう。

警察に届けなかった理由について「(学生に)反省させて自首をさせたいと思っていた」と説明していますが、なぜ学校は依存症専門病院適切な相談機関につながなかったのでしょうか。それは依存問題に関して日本や学校教育がいまだに無知であることを証明している発言に聞こえました。

過去の記事でもまとめた通り、依存症専門病院適切な相談機関につながれば【逮捕】以外の結末があったはずです。なぜ学校は学生らの守秘を優先させなかったのか。また、精神保健福祉センターなどの専門機関を誰も教えてあげられなかったことも残念に思えて仕方ありません。今後、依存症治療に関して、医療機関との連携を進めるのであれば、学校や企業の中にも専門職の配置などが求められることでしょう。

https://yuruiizonshou.net/%e3%82%88%e3%81%8f%e8%81%9e%e3%81%8f%e4%be%9d%e5%ad%98%e7%97%87%e5%9b%9e%e5%be%a9%e3%81%ae%e7%82%ba%e3%81%ae%ef%bc%91%ef%bc%92%e3%82%b9%e3%83%86%e3%83%83%e3%83%97%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%aa%e3%81%82/

大麻や覚醒剤を使用したとしても、人格がすぐに破綻してしまうわけではありません。私たちが学校などで聞いてきた「ダメ、絶対」の薬物乱用防止教育は現在変わりつつあります。「ダメ、絶対、だけじゃダメ!」という治療につなげるための意味合いが込められていたり、薬物依存からの回復にも力を注ぐ意味も含まれています。

だからこそ、彼らが常習的に薬物を使用していたのであれば「逮捕」ではなく「治療」に結び付けるべきだと私個人としては感じます。なぜなら、きっとそこには「使う理由」や「使わざるを得なかった経緯」が潜んでいると感じるからです。意志の強さだけではどうにもならない依存問題に対して、学校も彼らとの「つながり」切るべきでななく、シームレスな治療構造が今後一層求められるのではないでしょうか。

依存症対策全国センター 自助グループ
https://www.ncasa-japan.jp/you-do/other/self-help-groups/

中部エリア 自助グループ
https://najapan.org/meeting/chubu

https://yuruiizonshou.net/post-227/




ヤングケアラー支援”法制化”によって救われるのは誰?

「ヤングケアラー」は、主に家族の介護を行う18歳未満の子どものことを指します。また、厚生労働省及び一般社団法人日本ケアラー連盟などの定義では、「本来、大人が担うようなケア責任を引き受け、家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどを行っている18歳未満の子ども」であるとしています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f92e32c2dbaad3083091d05487082b1dd95b4861

このケアの概念は多岐に渡り、単なる「お手伝い」に留まりません。保護者の代わりに行う幼い兄妹の世話、病気のある家族の見守り、家計を支えるための労働といった多くの問題が子どもにのしかかります。
まとめたものが以下のもの

①主となる保護者が行うであろう家事など全般

②保護者の代わりに、幼いきょうだいの世話や見守りを強いられること

③家計を支えるための労働

④障害をもつ家族の世話や見守り

慢性疾患や精神疾患を抱える家族の看病

⑥外国籍の両親の代わりに行う通訳作業

⑦さまざまな障害を抱える家族のトイレや入浴介助

アルコール・薬物・ギャンブル問題などを抱える家族への対応と世話

大まかに8つに分類される。 今回はその中の58について取り上げたい。

⑤慢性疾患や精神疾患を抱える家族の看病

精神疾患を抱える家族のヤングケアラーは、ときに服薬管理を任されることがある。家庭環境が親の病気によって機能していない場合、子どもが大人の代わりとなり「本来大人達が担うべき問題を、子どもに任せてしまう家庭」も見受けられる。
母や父の精神疾患を子どもが診ることは、子どもにとっても負担が大きい。そのような家庭問題を抱える中で、服薬管理を任されたとしても、胸を張って「NO!」を言える子ども達は少ない。子どもが子どもらしく成長できないことは、将来に大きな負の遺産を残すことにもつながる。

https://yuruiizonshou.net/post-377/

⑧アルコール・薬物・ギャンブル依存問題が子どもをさらに苦しめる

依存問題を抱える家族のヤングケアラーは、学校生活と並行して世話に費やす時間が増加する傾向がある。特に、依存問題を抱える家族の「感情」に振り回され、精神的な負担不安が重くのしかかることが多い。
アルコールや薬物、ギャンブルなどの依存問題が関連する場合、生活が非日常化し、子どもの負担はさらに大きくなることが考えられる。家族の一方的な問題に振り回され、嫌がおうにも関わらざるを得ない状況が続く中で、子どもだけでなく家族全体が巻き込まれ、イネイブリング(必要以上の世話焼きや共依存)の課題も問題もさらに複雑化させる。

https://yuruiizonshou.net/post-389/

依存問題は、当事者が向き合う問題なので、当事者の問題は当事者に返すしかない。
子どもが背負わなくてもいいのです
しかし、家族だからこそ見捨てられず問題が定着化してしまうことが往々にしてある。子どもには逃げ込む安全な場所本人らしくいられるための権利がある。家族への手伝いや手助けは「普通のこと」と思う子どもたちも多いが、子どもたちの学校生活に影響が出たり、こころやからだに不調を感じるほどの負荷がかかっている場合は、特に注意が必要になる。
真面目な子ども達ほど、問題を誰にも話せず、真面目に家族を助けようとひとりで抱え込んでしまいやすい。

まとめ

ヤングケアラーを語る上で、本来助けられるべき対象をブレさせてはいけない。過去に、こども庁こども家庭庁になったように、こども自身が直接的に支援を選び、助けを容易に求めやすい環境を「大人」が整えなければいけないと感じる。”法制化”によって救われるヤングケアラー自身のサポート資源をひとつでも増やしていくことが求められる。実際、教育現場でも、不安定な家庭をある程度周知している場合が多い。しかし、家庭に入り込む場合に大きな壁が立ちはだかる。そういった壁を当たり前に踏み越えられるような”法制化”を期待したい。

以下は参考サイト

https://kidsinfost.net/2020/10/04/young_carer-2/

https://www.mhlw.go.jp/stf/young-carer.html

https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=102439

「私たちは大麻使用罪の創設に反対します」の違和感

このタイトルを何度読んでも、私の頭はまだ混乱してしまう。

???
◇違法薬物である大麻を合法化させようという動きなのか?
◇それとも、大麻を使用することに反対しているのか?
◇今の法律だと何がダメなのか?

一般の人ならば尚更混乱するのも無理はない。
実は、現在の法律では、大麻は「所持罪」によってでしか逮捕できない。つまり、もし、使用したとしてもモノを所持しなければ逮捕されないとも解釈できる。これは法律の抜け道だと何年も議論されている部分でもある。

そこで2021年に出てきたのが「使用罪」創設についてだ。
所持していなくとも、身体から反応が出れば「使用罪」で逮捕できるというのが言い分である。
これに反発するように現れたのが「大麻使用罪創設の反対運動

◇「どうせ大麻使ってる奴らが反対してるんでしょ」
◇「反対するなんて、まともな連中じゃないことはわかる」
◇「使用してる奴らを野放しにするなんてどういうことだ」

と世論の反発が目に見える中で現れ集まったのは、弁護士や依存症専門家、福祉関係者、依存症家族の会の面々であった。
薬物依存症者たちを支援する人々が、この「使用罪反対」を唱えたことで大きな話題にもなった。

 

そもそも日本では、違法薬物の生涯使用率は諸外国に比べて圧倒的に低く4%程度である。アメリカやヨーロッパでは、生涯違法薬物使用率が40〜50%程度まで高まる一方で、日本の法整備は整っているかのように見えるが、実際は規制に力を入れるばかりで、支援の手はほとんど届いていないことが多い。
逮捕から起訴までのコストと当事者の社会復帰の困難さを考慮に入れれば、「使用罪」を作るようりもそれ以外の方法を模索する方が賢明だとも言われている。処罰よりも、社会復帰に向けた手立てを考えた方が、社会的に見ても良い選択肢ではないかとこれらの団体も述べている。

しかし誤解されやすい

依存症関連の援助職についている私ですら混乱してしまう。
だからこそ、この運動に私は、違和感を感じる。使用罪反対を掲げるのもいいが、支援を継続的に続けていくならば、「大麻ダイバージョン※」なるものも試行していくべきではないかと感じた。

※ダイバージョンとは、逮捕・起訴という通常の刑事手続きとは別に、刑罰以外の方法を模索していく司法プロセスのこと。

まとめ

私が感じていることは、大麻を容認しろということではない
まずは、議論の舞台に挙げ、支援策と並行しながらじっくり検討すべき問題だと捉えている。
きっと大麻使用罪の創設反対を唱えている人たちも「大麻使用を認めろ!」と言っているわけではないのだ。

どうしても情報がうまく伝わっていないのが現状だろう。
これは、大麻使用に限ったことではなく、多くの違法薬物に対して言えることでもあり「使用」=「犯罪者」のレッテル貼りは強力で拭うことがとても困難で社会復帰を阻害してしまうことが多い。

一般人であろと犯罪者であろうと治療につながる選択肢を閉じることはデメリットしかない。司法制度の起訴までの流れのもどかしさも十分理解できる部分もある。海外のドラッグコートのように本人が選択肢の中から自分自身の処遇を選べるようになれば何かが変わるかもしれない。

理由はどうあれ、違法薬物を使用して困っている人をさらに追い込む行為は、その人の人生だけでなく周りの人生にも大きな影響を与えてしまう。
だからこそ支援者側が声を上げたのだと思う。

https://news.yahoo.co.jp/byline/sonodahisashi/20210806-00251743



ギャンブル依存症者はコロナ禍、どこに行ったのか!?

この記事は「ギャンブル依存症者はこのコロナ禍、どこに行ったか!?について」です

 

・パチンコ・スロット
・賭け麻雀
・競馬・競輪・オートレース
・合法または違法なカジノ(インターネットカジノ他)
・カード賭博(バカラ他)
・宝くじ・サッカーくじ
・FXや先物取引
・UFOキャッチャー

合法非合法問わず様々なギャンブルがある中で、この記事では、コロナ禍のギャンブル依存症者について焦点をあてます。

 

結論は「問題にならないだけで、実はギャンブル依存症者らは、そこら辺にゴロゴロ転がっている」です。

 

そもそも、人はなぜギャンブルにそこまでハマり続けてしまうのでしょうか。ギャンブル依存症者にとってのギャンブルは
生きた心地を与えてくれる最高のエナジードリンクのようなもの」と面と向かって言われたことがあります。

その人は続けて、「つまらない生活の中で、その瞬間、その大当たりの間だけ生きた心地がして、機械をも攻略した最高の気分になれる。

これは、自助グループやデイケアのミーティングなどで当事者たちを理解した気でいた私の心に深く刺さった言葉でもあります。

何を言いたいかというと
コロナ禍になったところで、ギャンブル依存症者たちの欲しいもの(この人の場合は、ワクワク感や生きている感じ、機械をもコントロールしたという征服感)は埋まっていないことが多い。緊急事態宣言中だから止まっているのであって、緊急事態宣言が終わればその問題に向き合わなければいけなくなるのです。

私のフォロワーの中でも、緊急事態宣言中だからこそ断ギャンブルの工夫を凝らしながら自身の問題性に向き合っている人も多数いる。ギャンブルの場にいかない理由を自ら作り出し、それを行動に移している人は止めるためのステージに立っているのだろう。

しかし、Twitterでは断ギャンブルをうたいながらも、ギャンブルをやり続ける言い訳を重ねている人も多いのは確かだ。

https://yuruiizonshou.net/gambling1/

以前書いたように、スリップ(一時的な失敗)は多くの依存問題でよく見られる。だからと言ってそれを言い訳に問題行動を続けていいわけではない。
いや、本音をいえばどうでもいい。
ギャンブルで身を滅ぼしたい生き方でいいのならそういう生き方でもいいのだと思う。
私の人生ではないので強制するつもりもない。

ただ、Twitterやブログでこの記事を読んでいる人たちならこのままではダメだと気付いている人がたくさんいるだろう。

スリップしたとしても、それをちゃんと分析し、受け止め、次の失敗につなげないための工夫が大切だというこうとは理解できるだろう。

ギャンブルをやめるということは、自分の人生について本気で考えるということそのものだと思う。

コロナ禍でギャンブル依存症者が減ったわけではないのだ。
ただ、少しばかり当事者たちが見えにくくなっていることを知っておかなければ、気付いた時には自分が当事者になるリスクだってある。

https://yuruiizonshou.net/gambling1/

 

※最後に、なぜ上記のギャンブル欄にUFOキャッチャーを入れたかというと、これもまた依存性の高いものだからだ。目の前の商品があと100円、200円で取れるあの感覚は、ギャンブル性が高く、やめ時を失いやすい。
商品が取れず、意地になってお金を注いだことはありませんか?
決めた金額では取れず、追加のお金を入れたことはありませんか?
コントロールできているつもりで機械にコントロールされていませんか?
身近にある依存の問題でした。

一般財団法人ギャンブル依存症予防回復支援センター
http://www.gaprsc.or.jp/about/

久里浜医療センター
https://kurihama.hosp.go.jp/hospital/case/gamble_case.html

 




過食嘔吐を止めるためには何が必要か!?

この記事は「過食嘔吐を止めるためには何が必要か」です

 

・指吐き
・腹筋吐き
・濯ぎ
・チューブ吐き
この記事は、自身の体重管理に異常なまでにとらわれている人向けの内容となっています。

 

結論は「自分の体型をそのまま受け入れること」です

 

【いやっ、それだけはありえない。】
【それができないから過食嘔吐(カショオ)するんでしょ】
と感じる当事者は多いはず。

なぜ、自分の醜い体型を受け入れることが過食嘔吐(カショオ)を止めることにつながるのかを解説していきます。

以下は私のブログ⇩⇩⇩

https://yuruiizonshou.net/post-854/

 

過食嘔吐やチューブ吐きなど、当事者たちは、安易に体重を減らす方法を知っています。ただし、それらには、大きなリスクが伴います。

 

それでもいい。

それでもいいから体重を1キロでも落とせれば正義なんです。

◆過食嘔吐は、摂食障害者が命を断たないために行う行為のひとつでもあり、ダメだとわかっていてもしてしまう依存性のある行為と言えるでしょう。
実は、無理にこの行為を止めてしまうと、病状が悪化することもあります。
特に、醜形恐怖に陥っている人にとって、体重が増えることは「死」をより身近なものにさせます。

女性カラー左

過食嘔吐(カショオ)は、むしろ対処方法だし。

実は、この言葉、合ってると言えば合っています

過食嘔吐(カショオ)は止めると悪化する!?

 

体重管理のため、対処方法として行っている過食嘔吐は、簡単に1キロ単位で体重を元通りにしてくれます。
ただし、この行為を繰り返していると、自身の体型を否定し続けていることにもつながるため症状は悪化し、より過食嘔吐に依存していくのです。

 

まとめ

 

過食嘔吐(カショオ)を止めるには、本来の自分の体型に向き合うことが必要になります。ただし、それは当事者にとって最も辛いことであることは想像できる。

ボディーイメージ 劣等感 理想と現実のギャップ

体重の上下によって自分の人格全てを否定し、自分の存在を安易に結論付けてしまいやすい摂食障害者は、思い込みの病に陥っているとも言い換えられる。

治療の中で
「それって誰かに言われたの?
「自分の理想ってどういうもので、本当にその体型が幸せにつながるの?

当事者と話し合う中で答えられない人が多い印象がある。
つまり、痩せることが目標になっていて、肝心などう生きていくかが見えないのが摂食障害者の特徴でもあるのだと思う。

しかし、それらを突きつけたとしても治療には結びつかない。
自分の体型をそのまま受け入れることは大きな課題である。

 

参考記事

https://medicalnote.jp/contents/151201-000030-EABACI

 

関連記事

https://yuruiizonshou.net/chiryou3/

 




依存症が治らないのは「つながり」不足が原因!?

多くの人たちは、依存症は甘えの問題だと捉えていることが多い。
《治す気がないだけ》
《意志が弱いだけ》
《痛い目見なきゃ分からない》

でも、実は依存症は脳の病気で、
コントロールしようとしてもコントロールできない状態」になっていることが多い。
つまり依存症とは、「自分の力じゃどうしようもならないこと」とも言える。

人は誰しも、基本的には「つながり」を求めて日々生活している。
家族やパートナーをはじめ、友人、知人、共通の話題で盛り上がれる仲間など様々なコミュニティーに属しながら外との関わりを閉ざさないのが私たちの特徴ではないだろうか。

そして、そんな「つながり」が消えたり、見えなくなっている時にこそ、依存症が忍び寄ってくる。

◆一人でいても楽しくないから「酒」でも飲もうか
◆暇な時間を埋められないから「ギャンブル」でもいこうか
◆会って遊ぶ元気もないから「薬物」を使って一人で楽しもうか
◆かまってくれる人を求めて「実際はどうでもいい人」と肌を重ね合わせてしまう

結局のところ、代替品を用意したとしても「本当に満たしたいこと」が満たされなければ、寂しさやつらい感情は消えないということだ。

依存症は、一時的に個々のつらい感情を麻痺させてくれる。しかし、いくら一時的につらい感情を和らげたとしても、つながりのない癒しはあなたを救ってくれることはない。つながりの伴わない癒しを求めた結果、より沼に、より底に落ちていくことは目に見えている。

つまりは、つながりを得られなかったとしても安易に感情を麻痺させてはいけないということだ。
酒やギャンブル、薬物、異性問題など私たちの周りには癒しを与えてくれるものは多い。しかし、本当は、それらに固執していてはダメだということも私たちは実はわかっている

依存症を治すために必要なものは愛やら根性ではない。スリップ(失敗)を防ぐためには私たちには取り組まなければいけない課題があるのだ。
↓↓↓

https://yuruiizonshou.net/%e6%84%9b%e3%81%a7%e3%81%af%e4%be%9d%e5%ad%98%e7%97%87%e3%81%af%e6%b2%bb%e3%82%8a%e3%81%be%e3%81%9b%e3%82%93%e3%80%82%e6%b2%bb%e3%81%99%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ab%e3%81%af%e2%97%8b%e2%97%8b%e3%81%8c/

まとめ

あなたが安定していられる場所にいることが人生をより良くする。
ただし、見直しは必要。

安易に自分の欲求を満たしてくれるものには注意が必要でありつながりにも良いものと悪いものが存在することを忘れない方がいい。
それでも私たちは、つながりを大切に、回復にはいろんな人の力を借りた方がいい。

 

参考記事

↓↓↓

https://yuruiizonshou.net/%e6%89%bf%e8%aa%8d%e6%ac%b2%e6%b1%82%e3%82%92%e6%89%8b%e6%94%be%e3%81%99%e4%bd%9c%e6%a5%ad/

外部リンク

https://www.tokyo-jinken.or.jp/publication/tj_48_feature2.html

 




痩せてるあの子が嫌いな理由!?

嫌いな人がいてもいい
ただ、その人が嫌いだから一方的に関係を断つよりも、なぜ嫌いなのかを考えた方がいい。
実はこの課題、多くの人にとって向き合いたくないものであることが多い。
嫌いの感情のにある嫌悪感嫉妬憧れ、同族嫌悪は、多くの人にとって見たくない感情だったりする。

私はあいつが純粋に嫌いなだけです
何もわかってないくせにテキトーなこと言うなよ(怒

そうですよね
嫌いの原因に、自分が関わってるなんて思いたくないですよね

はぁ?
何言ってんのこいつ、キモい

 

いや〜実に精神分析的なやりとりだと思いませんか。

 

ゆるいさん!!

いつもの嫌われる流れですよこれ(汗

◆これ見よがしに細くて痩せてるインスタをあげる摂食障害者が嫌い
本音)私もあれぐらい細くなりたい
本音)なぜ私だけ細くなれないのか・・・

◆あいつはあれだけ稼いでるけど、性格悪いから嫌い
本音)自分には稼ぐ力がない・・・あいつが羨ましい
本音)自分が惨めで感情のぶつけ先がわからない

◆あいつは調子乗ってて嫌い。たまたま有名になってるだけ
本音)こんなはずじゃなかった。私だって認められたい
本音)そのままの自分を出せているあいつが羨ましい・・・

ねっ。
面白いでしょ。
こうやってなぜ相手が嫌いかを深く考えると、自分の問題が投影されていることが見て取れます。
でも、多くの人はこういうことを考える前に嫌いのジャッジを下してしまいます。
嫌いというわかりやすい感情の奥底の方には、理想を叶えた相手への嫉妬や根深い憎悪が渦巻いているのだと思います。

根本的な「生きづらさ」と向き合うスキーマ療法
↓↓↓
https://cotree.jp/columns/872

 

https://yuruiizonshou.net/%e6%89%bf%e8%aa%8d%e6%ac%b2%e6%b1%82%e3%82%92%e6%89%8b%e6%94%be%e3%81%99%e4%bd%9c%e6%a5%ad/

まとめ

嫌いのジャッジを下す前に見たくないものを大切に取り上げよう。
こういう見たくないものこそ、小さいうちに誰かに話しておくべき問題だったりする。ただし、あなたを否定する人に話すのはやめておこう。そんな人に話すぐらいなら話さない方がマシである。

一番まずいのは、お酒や薬物で感覚を鈍らせること
逃げることは必要だったりするが、逃げ方が固定してしまうとどんどん依存してしまい自分を追い詰めてしまう。




拒食症のジレンマ

最近お話しさせていただいてる思春期外来からつながったA子さん

「体重を戻さなきゃ退院できないことはわかってる。けど、どうせ退院したら食べなくなるのもわかってる。」

前回の身体測定時にA子さんは体に「おもり」を付け、測定をパスしようとしたが看護師に見つかり失敗した。
そんな様子をバツが悪そうに話してくれた。

「体重の重さの現実(リアル)を受け入れられない」
「インスタ見る度に病む」
「スタイルいい子がどんな薬を飲んでいるのか気になったり、拒食のサイクルがどうなのか、何を吸収して何カロリーで生活を維持しているのか、もう頭の中は拒食拒食拒食・・・」

過食や過食嘔吐さんとの面接は割とある方だが、拒食一本なクライエントは私にとっても久しい経験であり、ブログを書きたくなった。
※なお個人の特定を避けるためいくつかの事例を混ぜて書いています。

「配膳後の残飯を無心にかき込む姿や頑として食べ物を受け付けないその姿をしっかりと意味のあるものとして受け止めて理解してあげないといけないよ」と師にあたる人に過去に言われた。病院臨床が始まる前に頂いた素敵な言葉だ。

無理矢理体重を増やそうとしても結局は、なぜ受け付けないかを一緒に考えていかないと前には進めないものだと改めて感じさせられた。

結局は「自分が思う体重について本気で考えないと周りが何言ったって本人は変わらない」ってことだ。

私たちができることは、そのお手伝いだけ。

彼女らは「安心して話せる場」がない。
話したところで否定され続けてきた現実があるから。
せめて私は動かず、変わらず、しっかりと聞いてやろうと思う。
無力は承知であるが、この場が本人にとって居心地の良いものになるように。
いつか車椅子から降りて自力で歩けるようになるまで。

https://yuruiizonshou.net/chiryou3/

http://www.edportal.jp/sp/about_01.html