夫や彼氏といる疲弊感・・・実はそれ、カサンドラ症候群

自粛生活で家族(夫やパートナー)と一緒にいる時間が増えた人の中に、精神的に疲弊している人はいませんか?

今日はそんな大人の発達障害を持つ「」に焦点を当てたカサンドラ症候群というお話

もう・・・旦那といるの・・
ムリ・・あいつ宇宙人だわ・・・

カサンドラ症候群

カサンドラ症候群とは、アスペルガー症候群の配偶者(主に妻)が陥りやすい心の状態ともいわれ、夫の独特なコミュニケーションや心ない言動振り回され、心身ともに疲弊してしまう状態。

感情の交流が上手く持てず、その大変さも周りには十分伝わることなく、孤立無縁の中で心がすり減ってしまう・・・

夫との関係の中で自尊心や孤立感が増したり、身体不調、精神不調を引き起こす対人関係の問題

要は、疲れる夫を持つのお話ね!

特に、発達障害の一つであるアスペルガー症候群(現在でいう自閉症スペクトラム(ASD))の夫は、社会性やコミュニケーションに関する問題を多く抱えているとも言われており、日常の中で妻が知らず知らずのうちに隠れた被害者となっているケースもみられる。

結婚前はそんなことなかったのに・・・

多くの配偶者(主に妻)は結婚前に夫のアスペルガーに気付くことができない。
それは妻のみる目がないわけではない。

それはなぜか。
アスペルガーの男性はある種、社会の中で上手く擬態する。

□社会的に成功していたり一定の評価を得ている
□一般とは違う雰囲気が魅力的と評価される
□判断力などの強引さが引っ張っていってくれていると勘違いしやすい

諸説あるが、生物学的により良い子孫を残すために、自分とは違う優秀な遺伝子を残そうとする本能的な部分に問いかけてくるものもあるのかもしれない。

しかし、それが日常になった時に多くの問題が見えてくる。

買い物の価値観を例にとってみると

■自分の価値観が基準で高額なものでも買ってしまう
■家族の意見を取り入れない
■家族が買うものが自分の価値観にそぐわないと文句を言う
■衝動的に浪費に走る

もちろんこれに限ったことではないが、アスペルガー症候群であるがゆえ興味関心の幅が限定されたり、広い視野で物事を見れなくなったりするようだ。

経済的に余裕があるから大丈夫だと言う問題では済まされず、そのしわ寄せなどが配偶者(主に妻やパートナー)に大きな影響を与える。

離婚にまつわるメンタルヘルス

話は戻って・・・

そのような旦那に振り回され、疲弊していく過程でカサンドラ症候群は形成されていく。アスペルガーの男性はプライドが高い人も多く、自分の非を認めることが苦手な人も多い。

また、自分が傷付いた体験についてはしっかりと記憶している。

ある意味とてもめんどくさい。(笑)

このような宇宙人との経験の中で、配偶者は心をすり減らしながら生活していくのだ。

もうマジ無理、リスカしよ

まさにそう。その疲弊感こそカサンドラ症候群なんです

カサンドラ症候群から抜け出すには

⭐️夫の問題は夫の問題だと割り切る
⭐️自分の楽しみを見つけ自分の人生を生きる

要は、苦しさは事実であるが、その苦しさにとらわれず、自分の生きたい人生を歩むこと。夫を変えようとすることに力を注ぐのではなく、自分がしたいこと、変わりたいことに目を向けること。

変えられないものを無理やり変えるのではなく、自分の範囲の中で変えられるもの、「自分の生き方そのものを変えること」に力を注いだ方が幾分か素敵な人生が歩める。

自分の人生を自分でコントロールし、歩き出すだけでいい。




摂食障害(過食・過食嘔吐)とUber Eats等の宅配利用について

流行り病に伴い、自粛が余儀なくされる中で、摂食障害を抱える当事者たちの食行動はいかに変わったのか。

食べ放題などでカショオを繰り返し、過食欲を満たしてきた彼女らの「食欲」は、この自粛期間の中で一体何に置き換えられてきたのか。

https://yuruiizonshou.net/post-854/

また、自粛によって病気の症状はどのように変化したのかをTwitterのアンケート機能を活用してその現状について取り上げていく。

※なお、Twitterの性質上、必ずしも当事者が投票したものでもなく、統計的な処理は行わず、ある程度の参考値として見ていただけるとありがたい。

また、【ゆるい依存症のお話】のアカウントのフォローワーの少なさと私自身の独断と偏見がたっぷり詰まったフォロワーの力を借りた数値であることも考慮に入れた方がいい。

Twitterアンケート結果

このアンケートは2020年7月12日〜15日の3日間に集計したアンケート結果である。

【Uber Eats等の宅配利用と摂食障害に関するアンケート】
※自粛期間等の宅配利用によって摂食障害(過食または過食嘔吐)は・・・
◆悪化した      64%
◆やや悪化した    15%
◆やや回数が減った    7%
◆回数が減った    14%
72票

結果から見えてきたもの

 約8割もの摂食障害者が、この自粛期間で摂食障害(過食または過食嘔吐)の症状が悪化したと答えている。
投票者数は統計的に処理できるだけの数は集まらなかったものの、悪化(悪化した・やや悪化した)の割合は顕著だといえよう。
また、この件に関する当事者の意見を掲載する許可を得た。
【20代女性】
金銭的に追い詰められるのはわかっているけど、宅配アプリを見ていると過食欲が止まらなかった
【30代女性】
むしろバリエーションが増え、楽しく食べることができていた。ただし、食費は倍以上になっています
【20代女性】
どうせ過食嘔吐(カショオ)するので、コストを下げるため半額シールが貼ってあるものを仕入れます。都内ですがUberよりもスーパー派です

※アンケートに伴い批判的かつ参考になるDMもいただいたので、一部内容を変えながら載せる。
【○○代女性】
バレないよう隠すことに必死です。アンケートを取ることで摂食障害の印象がさらに悪くなるからやめてほしい。
私達の問題なのだから、下手に首を突っ込まないで。馬鹿にされているようでイライラする。あなたなんかよりよっぽど病気について理解している。
素直なご感想ありがとうございます。
当事者への配慮も踏まえて、今後の記事作成に努めて参ります。

まとめ

アンケートを実施して多くの反応をいただき、感謝の思いでいっぱいだ。

自粛に伴い、宅配利用が増え過食・過食嘔吐などの摂食障害の症状の悪化が顕著に現れた当事者多く見られた。流行り病の影響は、摂食障害者の日常に直接的に負の影響を与えることが少し理解できた。

加えて、金銭的な負担を余儀なくされている現実が見えてきており、今後のアンケート実施に加えるべき他の要因が少し見えてきた。

自粛の中ですら過食・過食嘔吐できるように依存症的行動に走ってしまう背景には、確固たるとらわれがあるのだろう。

病的な部分が流行り病によってわかりやすく出てきた当事者達も多いはず。
治療につながる必要があることを実感した人たちも多いことだろう。




エナジードリンクやニコチン依存にいかに立ち向かうか

若者のエナジードリンク等の依存問題に関心を持っている人はきっと多いはず。「元気の前借り」とも言われ、試験勉強に集中するために飲んだり、ここぞという場面に備えて飲む人もいる。

エナジードリンク依存のリスクについては、新聞等でも広く取り扱われており、その危機感は年々広がり、そして増しつつある。

また、タバコに関しても、エナジードリンクと同様に気持ちを落ち着かせたり集中力を上げる効果を求め使用する人らも多いだろう。タバコ業界がいくら下火になっているとはいえ、その市場規模は未だ大きく、本来のタバコは形を変え、加熱式タバコなどというものに時代は変わりつつある。

30代も後半に差し掛かろうとしている私にとっては、若い時代によくお世話になっていたのがこのタバコ。最近ではコンビニの端の方でひっそりと売られており、世間の禁煙の流れがこんなところにも現れているようだ。当時吸っていたマルボロメンソールライトやハイライトもあまり見かけなくなった。

タバコのやめ方講座

そうなのです。
ただ今、私は断煙中なのです。
タバコをやめだして約14~5年になります。

ここで注意して欲しいのが、タバコをやめたとは言っていないこと。

これは依存症について話をする上で重要な事のひとつで,完治はしないということの表れ。私自身だってそう。またいつタバコを吸うかはわからないのが現実。

ただ,今タバコを吸わなくなって14~5年が経とうとしている・・・。
15年ぶり吸うタバコは一体どんな味がするのだろうか。
ただ、今は吸う気もない。
この状態を維持していきたいものだ。

なぜやめられているのか?

飲み会などの席では喫煙者のそばにはわざわざ行かない
□パチンコのトイレはなるべく借りない
□ストレス発散は安全なものを用意する
□そもそも何故やめたかったかを再確認する
□問題志向を捨て、解決志向を取り入れる
□失敗しても諦めない

 前にも言ったように、人間強い意志を持ち続けることなんてそうそうできることじゃない。いつだって弱った時に危うくなってしまう。

そして弱った時にこそ依存がどんどん形成されていく・・
依存の反対の言葉は「コネクション」とこの業界ではいわれているように、適切な依存先を多く持っておくことが依存から離れておくには重要となる。コネ利用しながら上手く、そして賢くやめていく選択肢をみずから選んでいくことが回復につながる。

認知行動療法と言えば分かりにくいだろうが、こうやって自分のできることに落とし込むことさえできれば理解できるだろう。

メタ認知を鍛え,セルフモニタリング力を日頃から意識したり、同じ失敗を繰り返さないように工夫しながら回復の精度を上げる。

私自身タバコをやめようと思っても一度でキッパリとやめられたわけではない。
回復することを諦めることをしない限り回復の道は残されている。

エナジードリンク依存にも適用可能か?

適用可能だ
認知行動療法は万能ではないが、このような物質依存・精神依存には一定の効果を示す。実際の禁煙外来でも保険適用にもなっており、治療につながり続けることは回復する上で避けては通れないものでもある。

https://yuruiizonshou.net/tag/%e4%bf%9d%e9%99%ba%e9%81%a9%e7%94%a8/

ただし、通院すれば回復できるものではない。
ちょっと混乱するだろうが、必ず回復できるものなど存在しないが、依存問題から回復し続けている人の多くが何らかのサポートを受けているということ。

この点においては、このサイトで取り扱う他の依存問題にも共通する部分でもある。特に、現在学生のエナジードリンク依存は深刻で、カフェイン等の1日の摂取量を軽くオーバーするほどの量を飲む。

つまり乱用が始まっているということ。
コントロールしようと思いながらもコントロールできないのが依存症であり、まさにその入り口に立っているのだろう。

◆エナジードリンクは元気をくれる
◆何かできるような気がする
◆飲んだからこそできたのだ
このような精神依存こそが乱用の初期症状といえる。
翼を授かったからといって動かす筋肉がなければいつかは堕ちてしまうのだ。

まとめ

何かに頼ることは決して悪いことではない
何かに頼るからこそ頑張れたりできるのも確かだ

しかし、それに捉われてしまうのが依存の問題でもある
一度解決してくれたものに頼りたくなる気持ちも十分わかる

ただ、それに頼り切ってしまうことのリスクも考える必要がある
時には無力な自分も曝け出す場所が私たちには必要なんだと思う



「NO」が言えないのには訳がある!?依存症者はなぜ押しに弱いのか

嫌ならハッキリと「ノー」と言えばいいのに(怒)

でもね、世の中には嫌だと感じながらも「ノー」が言えない人たちがいるのですよ!
彼らには彼らなりの言えないワケがあるのです!

相手の要求をそのまま受け入れてしまうワケ

親やパートナー、友人知人に何かしらお願いされる機会は割と多い。
「ついでにお茶買ってきてよ」
「テスト前にノート貸してくれない?」
「日曜日ちょっと付き合ってくれない?」
「アマゾンギフト券ください」・・・これは断れる。

相手の要求に答えたい思いはあるものの、どうしても嫌だと感じる場合、意思表示として私たちは「ノー」を示すわけだが、「ノー」は罪悪感と仲良しだ。

心の底では相手の要求はなるべく断らず叶えてあげたいと思う反面、断ることで感じる罪悪感に悩まされる人たちが一定数いる。

そのような人たちにとって、罪悪感は非常に耐え難い感情とも言える。

つまり、耐え難い感情に耐えきれなくなり、「イエス」が結果として示される。要するに彼らの「イエス」は本当の意味での「イエス」ではない場合があるということ。

「ノー」が言えない背景

■そもそも断ることが悪いことだと感じている
■「ノー」と言うことに慣れていない
■「ノー」と言えるような環境で育ってこなかった
そもそも断ることが悪いことだと感じている
断ることで相手を否定してしまうように感じる人はまさにこれだ。
断ることを悪いことだと認知している場合があり、自分がどうかよりも相手からの評価が気になってしまい断れない。
「ノー」と言うことに慣れていない
「頼まれたら助けてあげましょう。」
「人に優しくしてあげましょう。」
など、他者との調和・協力関係が美徳と評価されやすい日本の教育の中では、断り方に関する具体的な教育はほとんどなされていないのが現状だ。断り方を学ぶ機会がないまま大人になった結果、選択肢は「受け入れる」しかなくなってしまう。

「ノー」と言えるような環境で育ってこなかった
人間関係の基本は親との愛着関係の中で形成される。
しかし、その基本が安定していない環境では子どもは安全に断ることができない。

つまり、子ども時代に自分の意思表示「ノー」を言ってきた経験こそが今のあなたを形成する。

自己中心的な関わりは例外だが、主体的に自分の意思表示を尊重された経験が少ない場合もまた「ノー」が言えなくなってしまう。

まとめ

この記事では、何もかも断ればいいと言っているわけではない。
相手との関係を考慮して、自分をその中である程度出せるのであれば妥協点として受け入れることも大切だ。

ただし、無理をして「イエス」を言い続けることで自分自身を追い詰めることはやめておいた方がいい。

特に相手の顔色を伺いながらの「イエス」はあなた自身をどんどん窮地へと追い詰める。「ノー」の意思表示は決して悪いことではないし、それで壊れてしまう関係ならば、きっとそれ以前に破綻している関係なのだと思う。

人間関係で悩んでいるときは特に視野が狭くなる。依存症患者の中には視野が狭くなることと同時に見捨てられ不安から「ノー」が言えなくなる人もいる。

自分にとってマイナスな関係性であったとしても求められることは価値のあることと頭で理解してしまう。そのため相手の要求を受け入れてしまいやすくなる。

新しい人間関係を作ることは非常に大変な作業。それゆえ既存の人間関係に固執してしまう人も注意が必要だろう。

あなた自身を大切にしてくれる人間関係、コミュニティーにいる方がきっとあなたらしくいられるだろう。

その方が生きづらい世の中がちょっとだけ生きやすくなるかもしれない。

なんか書いてて思いましたが、依存症者に限らず、多くの人に当てはまりそうですよね今回の記事。

あ〜でも見捨てられ不安から「イエス」って言っちゃう感じはわかる気がするかも。