TwitterやInstagramには、自己顕示欲の塊のような人間が星の数ほどいて、彼ら彼女らは「いいね」をもらうために日々身を削っている。時には過剰にも思われる肌の露出やきわどい写真、見たこともないような高いお肉の写真を載せながら自分の価値を必死に高めている。
いやっ、実際には高めているかのように振舞っているのが大半なのかもしれない。フォロワーの数やいいねの数に左右されながら、人の目ばかり気にしている。
生きていくためには、周りにどう見られているかを意識することは大切であるが、果たしてTwitterに投稿される承認欲求を野放しにしておいて、私たちは本当の幸せを手に入れられるのか。また、そのような呪縛から解放されるには、何を考え、どう行動していくべきかについてこの記事では取り上げたい。
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人の目を気にしない3つのポイント
①誰もあなたに関心なんて持ってないことを知る
まずはここに気づくことがあなたの悩みの負担を減らすだろう。学校のクラス、職場、バイト、SNS、人間関係は多様に存在するが、周りの人はあなたのことにあまり関心をもっていない。
つまるところ、人は自分のことで精一杯なのだ。
そういう意味では、刹那的な思いを掃き溜めのように積み上げていくTwitterなどは、ストレスのはけ口としては有効だろう。
(ただ。発言したと言う事実は残るが)
誰も注目していないのであれば、あなたの好きに生きればいい。
たとえ失敗したとしても、誰もそこまで気にしてないし、そのことを鮮明に覚えているわけでもない。周りからしたらあなたも他人のひとりであることを心にとどめておくだけでも心がスッと軽くなるだろう。できることなら失敗は避けたいものだが、それに囚われて身動きがとれなくなる人もきっと多いだろう。
少しでも生きやすい生き方を選択していくことがあなたらしく生きることにつながり、しいては生き方そのものを変化させる。人のためのTwitterではなく、あなたがしたいことの表現がTwitterで表現されるのを切に願う。
②問題は分化して、コントロールできるものとできないものに気付く
問題が山積みになると、今どれが優先すべき問題かなどを見失ってしまう。さらにいえば、その問題が果たして自分の問題なのか、相手の問題なのかを見極めていく必要も出てくる。
「そのストレスは本当にあなたが抱えなければいけないストレスか」を問い直すことで見えてくるものがあるかもしれない。多くの人達がここで巻き込まれてしまう。抱えなくてもいい問題まで背負ってしまい苦しくなる。
家族問題を例に挙げると、父親や母親のいいなりになっていたり、機嫌を伺うような必要以上の配慮をしていないかどうかを見直してみるのもいい。あなたが成人ならなおさらだ。経済的に家族からの支援が必要な場合も多々あるが、だからといって奴隷になる必要はない。
親の機嫌は親自身が取ればいいわけで、子どもの役割ではない。固定化しやすい家族問題などでは当事者は身動きが取れなくなることが多い。だからといって親の問題まで抱え込まなくてもいいことを頭に入れておいたほうがいい。
加えて、その問題がコントロールできるものかそうでないかを判断していくスキルが必要になってくる。コントロールできない問題をコントロールしようとすると、そこに無理が生じてさらなるドツボにはまりやすい。
人間関係を例に挙げると、相手が自分をどう思っているかなどは、コントロールできないものであることを理解しておく。反対に、自分がその相手にどう振舞うかなどは、自分の「行動」なのでコントロールできるものだとわかるだろう。
問題の分化(分けて考えること)は問題の本質を見失わないためにも必要であり、人の目を気にしないためには、自分の問題に焦点を当て取り組むことが求められる。
③選択できる自分に気付くこと
コントロールできるものに集中すること。
つまりは「自分の行動」に集中することが生きやすい生き方につながる。
それが失敗しようが成功しようが、行動したことに対する事実は残る。
人の目の呪縛から解放されるには、人にどう見られているかよりも「自分は何をしたか」という主体性を大切にしていくこともひとつの選択肢だ。
これらからわかるように、私たちの目の前には選択肢が実はたくさん存在する。しかし、メンタルが弱っていたり、そもそも抑圧されて育ってきた人達にとってはその選択肢が見えなくなってしまっていることがよくある。
それゆえに行動に関しては、「できるだけ確実に実行できる行動」から始めるといい。失敗しないように、確実にできるスモールステップがあなた自身の自尊心を着実に外側から固めてくれる。今の現状を十分にアセスメント(査定)しながら適切な課題設定をすることが承認欲求に囚われないコツでもある。
まとめ
まず多くの物事は、あなたが選択できるということを知っておく。周りの評価は付きまとうものであるが、あなた自身の評価を決めるのはあなた自身だということに気付けば背中の荷物は少し置いておくことができる。
感情だってそう。
相手の感情を無理やり変えるのは、魔法使いでもない限り無理だろう。
だからこそ、せめて自分の感情は自分で決められるということを知っておくことこそが生きやすい生き方につながる。
Twitterなどの簡単に得られる承認欲求はまさに「麻薬」。
しかし、簡単に手に入れられるものは簡単に失ってしまいやすい。
大切に育て上げる承認欲求を積み上げていきたいものだ。